令和6年暮から7年年始は仕事が続いた。やっと休みだ。そうだ!ヤマト見に行こう。
MOVIX京都までLOOPと地下鉄を乗り継ぐ。改めてこの方法で行った方が御池の市営駐車場に停めるより絶対安い。
今回のセレクト前2話はヤマト2199では外されたお話。ヤマトの目的が「ガミラスとの戦闘だけではない」回で、キャラクターを深掘りしてゆくエピソード。アナライザーが自分とは何かを問い、真田さんと古代守の友情、なぜ科学者を目指したかが語られる。ええ話やなあ。特に
ここがね、地球防衛艦隊が夕日の中出撃してゆく画はやっぱりぐっとくるものがあります。ヤマトって本当にいい意味での浪花節なのよね。ファーストヤマトは作画的には古い所もあるけれど、お話自体は今見ても充分に鑑賞に耐えられるところがすごい。上映終わった時拍手が起こってました。
大好きな映画「地球防衛軍」が4kデジタルリマスターされて上映が始まると聞いて、大阪ステーションシネマへ向かう。コロナのことがあって3年以上大阪市内には足を踏み入れていない。映画見て、ついでに梅田辺りを徘徊して帰ろうと思う。
地球防衛軍を初めて見たのは昭和53年の東宝チャンピオン祭りのリバイバル上映の時。小学校の前で割引券配ってて、それで行こうということになって弟と共に連れて行ってもらって見た。なんかちょっと古い映画やなあと思ったが面白かった。モゲラがすごく強敵に思えてひたすらカッコ良かったのが印象に残っている。
今回のデジタル化は、昔の映画の色合いを大事にしながら傷とかノイズを丁寧に処理している印象。モゲラの金属的な質感がよりわかるような画面。河内桃子さんがもうピチピチで綺麗な事。Blu-rayでたら買ってしまうかも。
昼ごろに映画が終わり、梅田へ向かう。
やっぱり新梅田食堂街で食事しよう。
このガード下の古〜い感じがすごく好きなのだ。昔からあった洋食屋も何軒か店をたたんでしまってる。大好きだった中華料理屋の「しんきょう」もラーメンとチャーハン専門店になってしまった。けど、今日は久しぶりに しんきょう で食べよう。昔のタンメンの後継メニューと私が勝手に思ってる「野菜ラーメン」を注文する。
美味しいなあ、大阪に来て梅田で本買ってここでご飯食べるのは至福のひと時だったのがやっと戻ってきた。食事終わって茶屋町のジュンク堂書店へ。
自分にとっての最後の「リアル書店」だ。
欲しい本を手に取って見ることが出来るってやっぱり素晴らしい!復刊ドットコムのブッダ全巻で¥70000ほどしよる。
帰ってきたが今のところ元気だ。感染するって何んなのだろう?
うちの家はLDプレーヤーが現役で動いている。最近のテレビってHDMIしか入力が無いみたいなんだけれど、うちのテレビにはコンポジットもS端子も付いてくれているので、古いAV機器も繋げられてとてもありがたいのだ。LDなんてメディアは昨今の若い人は見た事も無いのだろう。このごっつい円盤は「ニューメディア」って呼ばれていた頃のデジタル最先端で有無を言わさない説得力の固まりだった。シルバー仮面のLD BOXが発売された頃に私もプレーヤーを買おうおと心に決めた。当時のパイオニアの普及機がこのCLD−100という機種。両面再生機能も無いシンプルなプレーヤーだけど、私はとても満足していた。大事に使ってきていたのだけれど、一昨年位から早送りや巻き戻し操作が効かなくなってきた。こんだけごっつい円盤を回しているのだ。モーターとかには相当な負荷がかかっているに違いない。どうにかならんもんかと色々ネットを探していると、YouTubeで LDの修理をするムービーを上げてる人がいた。まずレンズをクリーニング。それでだけならばレーザーの照射出力をいじるという手順だった。見ていてクリーニングから手をつけてみようと思い立ちクリーニングキットを買ってきてみた。
湿式と乾式2つのブラシが付いているという。いちばん強力そうだったのでこれを購入。
Blu-ray用とCD DVD用の2枚が同梱。DVD用をセットし薬液を注入。
で クリーニング再生してからLDに入れ替える。
復活しました。早送りも巻き戻しもできるようになった!s端子接続なんで昨今のくっきりした映像には負けるけれど
良かった良かった!キャビネットからプレーヤー引っ張り出すのは面倒だったので、クリーニングで解決できて嬉しい。またヤフオクとかで特撮・アニメ全話が格安で揃ったりするので、LDもまた手放すことが出来ないメディアなのだ。
Amazon眺めていて、ウルトラマンタロウのBlu-rayが欲しくなった。海外製品。
この製品シリーズ、対価格的に非常にコストパフォーマンスが良いようでずっとレビューは参照していたのだ。私はタロウ、レオ、80についてはLDもDVDも持っておらず、この値段ならタロウは持っておきたいなあと思って、ポチってしまった。翌日にはモノが届く。
早速第一話「ウルトラの母は太陽のように」を見る。画質はそれなりかな。パソコンで見てる分特に問題は感じない。字幕もちゃんと消せるしワンパッケージにタロウ全話がまとまってるってのは悪くない。ところが!
開始8分ごろに、アストロモンスのツルに西田隊員のラビットパンダが襲われる場面で画面が乱れ、再生が出来なくなってしまった。うーむ、レビューにもこれはあると書いてあった不良品だった。残念!
ちょっと覚悟はしていたが、第一話が再生不良ってのはちょっとなあ。これ以外の回だったら許してしまうのだけれどなあ。一晩考えて、返品の手続きをすることに決める。
Amazonの購入メニューから返品を選ぶと、理由を聞いてくる。正直に答えると登録メールアドレスにqrコードが送られてくる。これを持ってヤマト運輸の取り継ぎステーションに行けとのこと。
行くと、店舗入った所に
ネコピットというタブレット端末が置いてあり、それに返品のQRコードを読み込ませると送り状一式をささっと印刷してくれる。それを封筒に貼り付けて終わり。
実に簡単で素晴らしい返品システムに感心した。
このところ、佐藤勝さんの音楽にハマっている。
高校〜大学生の頃、怪獣映画のサウンドトラックの発掘ラッシュみたいな時期があり、伊福部昭さんと比べて佐藤勝さんや真鍋理一郎さんの楽曲は重厚さに欠けるのでダメ!と勝手に排除してた。「ゴジラの息子」のメインタイトル曲はふざけてると聞く気にもならなかった。50歳過ぎてリマスターされた「ゴジラの息子」や「連合艦隊司令長官山本五十六」とかを見直していてじわじわと音楽の良さが伝わってきた。言葉でなんと表現したらいいのだろう、登場人物と観客の心情に寄り添う旋律というのか?撃墜され墜落してゆく山本五十六の搭乗する大艇をカメラが追いかけてゆく場面の音楽とか、「幸せの黄色いハンカチ」のタイトル曲とかは一抹の物悲しさの中に希望的な雰囲気も感じさせるとこがすごくいい。なにかに押しつぶされていってるようなこの情勢の中に活路を見出したいような想いが、佐藤勝さんの楽曲から感じられてきているのかも知れない。
戦記物では「ゼロファイター大空戦」の単独のサントラが出てくれんもんだろうか?アナログレコードでしか音楽を持ってないので。
昭和34年の東宝映画「孫悟空」山本嘉次郎監督のDVDが不意に発売になった。Blu-rayの時代にわざわざDVD。ここの所團伊玖磨さんのCD発売でちょっと盛り上がりがあったので、その影響と思っている。私は全くこの映画未見で、同じ山本嘉次郎監督の戦時中のエノケン主演の白黒映画「孫悟空」は見ていて、また先立って黒澤明映画のDVD本で発売されたのでこっちは買ってしまった。どちらも円谷英二監督が特撮担当なので、この三木のり平版はどんな映画なのか、すごく気になっていたのだ。
製品としてはすごく質素な仕様。解説書と思ったら広告だった。パッケージ裏は映画のアオリ文句でなく、ちょっと解説っぽい文章。その分静止画はこれまであまり見たことがないようなスチル、この映画自体そんなに取り上げられる事が無かったから、特典内容は満足した。
特撮は宇宙大戦争、日本誕生前後の作品なのでどんなんか?と思っていたが、ミニチュアセット特撮は少なくて、作画合成で状況説明する手法が中心だった。
堺正章の西遊記の有川貞昌さんの特撮とは大分趣が違う。映画自体が舞台劇のような創りなので、特撮がなくても特に問題なくお話しは進む。三木のり平さん熱演。ヒロインは団玲子さん、八千草薫さんにパイ投げみたいな事させててすごくびっくりした映画でした。
伊福部昭: 地球防衛軍 オリジナル・サウンドトラック
しれっとCINEMAKANレーベルから発売されてましたが、この映画で流れた音楽の集大成みたいなアルバム。これは買っておこう! (★★★★★)
小松左京, 伊福部昭, 冨田勲, 京建輔, 羽田健太郎, 田中正史, 佐藤勝, 広瀬健次郎, 小松左京, 松井慶太, オーケストラ・トリプティーク, 金属恵比須, ヒーローコーラス, 伊藤美香: 3SCD-0052 「小松左京音楽祭」 松井慶太(指揮)オーケストラ・トリプティーク&金属恵比須
コンサート開催から早々のCD化が嬉しい。日本沈没の各版の再演奏がウリだけれど、白眉は廣瀬健二郎さん作曲のTV版楽曲のサウンドだ。原盤テープは損傷・劣化のために再生不能となってしまっているらしく、楽器編成もそっくりに再演してるのが素晴らしい。もはや執念を通り越して怨念に近いモノを感じるサウンドだ。 (★★★★★)
三浦 俊良: 東寺の謎―巨大伽藍に秘められた空海の意図 (祥伝社黄金文庫)
サイト管理者の高校時代の恩師の著。終章「私の歩いてきた道」に『信に死して願に生きる』という意味を知る。
ササキバラ ゴウ: それがVガンダムだ―機動戦士Vガンダム徹底ガイドブック
大人のしがらみ、軋轢の中で形作られた呪われた作品、それが「Vガンダム」なのだと。崩れ落ちてゆく精神を維持しながら富野由悠喜監督が戦い抜きたどりついた先にあったものは何か・・・・・
司馬遼太郎: 新装版 殉死 (文春文庫)
行き詰まったらこの本を読み返すことにしている。あまりに有名なこの人は、自分の事をどう思って生きていたのか?精神論の行き着くいた先には人の死に殉じるという結論しかなかったのだろうか? (★★★★★)
小林 晋一郎: バルタン星人はなぜ美しいか―新形態学的怪獣論―
ウルトラシリーズ(円谷プロ作品)を怪獣の形態の美しさを視点にして語るという、非常におもしろい本。成田亨さんを褒めるだけでなく、高橋昭彦さん、米谷佳晃さんら第2期ウルトラシリーズデザインをもページをとって褒めている(笑) これはすばらしい!! (★★★★)
江戸川 乱歩: 幽霊塔
文体がやや古風なのに慣れると、途端に面白くなってくる。謎の美女「秋子」の過去を紐解く怪奇小説。売りはやはり宮崎駿の妄想的解説だ。そもそもは黒岩涙香という作家が米国の小説「灰色の女」を翻案した「幽麗塔」という作品がルーツとしてあり、これを涙香のファンだった江戸川乱歩がリライトした、という三者三葉の違いを宮崎駿が例の画の密度で解説してるページが素晴らしい!! (★★★★)
牧村 康正: 「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気 (講談社+α文庫)
早くも文庫化。「単行本未収録エピソード満載」とあるけどそんなに物量はない印象。再読して改めてこの人凄まじい生き方したんやと思う (★★★★★)
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