ヤマト2199を劇場で見る
おとといの日曜日、待望の新作ヤマトを見に行ってきた。
第1話はなかなか良かった。前半部分はwebで公開されているので何度も見たが、後半もなかなか良いムードだった。で、第2話。私は旧作の第2話がとても好きで、劇場版第1作のヤマト発進までの段取りがどうしても好きになれない。ヤマトが補助エンジンしか動作せず、また古代、島以外は「整備員」が操作しているというのが妙にリアルだった。わざわざこういう仮始動みたいな回があって、第三話でパレードして出発という凝った段取りがすごくよかった。ヤマトの強大さも強調できるし、世界の切羽詰まった様子もちょっとした台詞ですごく伝わってくるし、旧第二話は改めて実に良くできた話だと思う。それが2199ではクルーが搭乗し、例の巨大ミサイルを撃墜してイスカンダルへ発進となってしまった。これは返す返す残念。旧第2話は仮にヤマトを動かすという事でキャストを揃えてしまわず、その分古代と島、沖田らの関係が深く示されたと思うのだ。2199版2話は発進に向けて結構テンポ良く話が進み、登場人物紹介を含めてかなり情報の多い話ではあると思う。特にスターシアのメッセージはさらっと流したようだが、2199独自の伏線が張ってある。すごく好感の持てる造りなのだけれど、古代と島のキャラが見えてこない。2199第2話前半の戦闘がわずかに旧第2話を踏襲しているとはいえ、旧第2話で古代は沖田に反感を感じながらも不慣れな操作に戸惑つつ沖田の戦闘指揮の的確さで危機を脱する・・・・という話の中でキャラクターをしっかり描けていたと思うのだ。風呂敷を広げきらずに丹念に人間を描き世界の切羽詰まった感も表し、さらにヤマトの強さも描くという点で旧第2話に対する出来の良さを感じてしまう。
2199もがんばってはいて、出発前の沖田と土方の会話であったり、加藤の斜に構えた態度や、今回は女性クルーがたくさん搭乗するようで、旧作の古代・島・森の関係よりも凝った恋愛関係が描かれるのでは?という新たな期待も持ててはいるのだけれど・・・・・
« 今治のすごい所 | トップページ | 吉本新喜劇 ギターの人がおもしろい »
コメント