安彦良和「アレクサンドロス」完全版を読む
どうも「完全版」とか限定版とかいう煽り文句には弱い。安彦先生の「アレクサンドロス」はちゃんと持っているのに、なんかつられて買ってしまった。前半部分に加筆は集中してあって父王フィリッポスとの不和の件やフィリッポス王後継者問題に絡んでの相克が描かれる。安彦先生の漫画はこういう肉親の相克に絡んでの人の成長がキモになることが多く、屈折した青年の発達像の描かれようはいつも楽しまさせてもらっている。最初、アリオンとかヴィナス戦記の頃はなんか読んでいて画がスカスカした印象が強かったのだが、ここんところは一頁の情報量がやたら多いので読んでいて大変だ。「大国主」と「神武」をちゃんとした大きい版の本で読みたいのだが、文庫しかないのかなあ・・・・・。
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