燃えよ剣最終回「新撰組副長 土方歳三」を見る
時代劇専門チャンネルで燃えよ剣の放送が終わった。ずっと興味があったのだがレンタルビデオにもお目にかかることがこの歳までなく、ようやく時代劇専門チャンネルのおかげで見ることができたのだった。さすがに古い作品であるので、所々の演出的にも映像表現的にも古さを感じてしまったりすることがあったものの非常に良くできた、見応えのある時代劇だったと思った。特に新撰組の京都時代の話に関してはロケ地の多彩さが半端ではなく、相当な京都通と自称している自分でも「ここどこや?」と思うような場所がいっぱい出てきた。昭和40年代前半の京都って時代劇を撮ろうとおもったらまだこんなにスポットが残っていたのだなあと感心する。今、京都で時代劇と言ったらせいぜい流れ橋か仁和寺、竜安寺、大覚寺くらいしか使えないもんな。
最終回「新撰組副長 土方歳三」での土方がかつての隊士達の出てくる夢を見るシーンでは不覚にも涙を流してしまった。
映像的にはものすごくちゃちな京都の情景のスクリーンプロセスに合わせて、かつての仲間達が現れ、土方がひとりとつとつと想いを語るというこれがまたベタなシーンなのだがこれに泣けた。なんで泣いたのか自分でもわからない。非常に複雑だ。幻の壬生の屯所に仲間達が車座に座り「さあ、久しぶりに飲もう!俺もあのとき本当はみんなと馬鹿騒ぎがしたかったのだ。でも俺は部屋に引きこもってみんなとは一緒に飲もうとはしなかった・・・・」という台詞に特に泣けた。新撰組という「桶」の「たが」を締める役割のために自分がどうあるべきか、けれどどうしたかったのかに泣けたということもあるのかも知れない。
月曜からは同じ栗塚旭さん主演の「俺は用心棒」が始まるし、10月末からは「風雲ライオン丸」まで始まってくれるらしいし、時代劇専門チャンネル様々である。
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