書店巡り
仕事でストレスがたまってしまったので、大阪で本屋を数軒ハシゴして憂さを晴らしてくる。
ちばあきお先生の文庫版「キャプテン」を6巻まで買う。
小学生の頃近所のおにいさんが5巻くらいまで・・・谷口くんがキャプテンの頃の単行本を持っていて読ませてもらって感化されてしまった。個人的にはなぜか6巻と10巻を持っていてそれこそ繰り返し読んだ。今の自分からは考えられないが、なんで1巻から順に集めなかったのか?こういう歯抜けのような読み方はすごく嫌いなのだが・・・。でもまあ改めて最初っから読み返す。地味だがおもしろい。当時ドカベンも好きだったがキャプテンも好きだった。1巻の巻末にも書いてあるが、「努力・友情・勝利」の典型的ジャンプマンガではあるが、「努力」に恐ろしく傾斜した展開はちょっと今では受けにくいかも知れない。キャラクター的には近藤くんが好きだ。お父さんが出てくるのはこの年になるまで知らなかったが、同じようなキャラクターで野球好きの夢を息子に託しているという辺りがじわっとよかった。派手ではないけれどもじわっといいエピソードが多い。実はラストがどうなるのか自分は知らないのだ。近藤くんがキャプテンになるらしいというのは知っているのだが、どういう展開になるのか知らないのですごく楽しみだ。
立ち読みで申し訳ないのだが、「映画秘宝」誌に連載されている安藤健二さんの「封印作品の憂鬱」の「日本テレビ版ドラえもん封印」を巡る経緯が完結していてすごく内容的に納得してしまった。毎度ながらかなり一生懸命にレポートしてあって感心する。欄外を見ると大和書房というところから封印作品本2冊が文庫版がでているようで、探してみると新刊の隅の方に埋もれているのを発見する。封印作品の謎2が「封印作品の闇」と改題されていて、図版が大幅に増えているのと、大人のコロコロに「新オバケのQ太郎」が復刻&単行本未収録作品が掲載された事にあたって、封印解除の可能性を探る補足がされているのだが、結果だけ言うと「難しい」ということだった。改めて読んでみて「キャンディキャンディ封印」の項と併せて「オバQ封印」についてはとても興味深い内容で、特にキャンディ裁判に関しては経緯がとても丁寧に整理されていてよくわかったのと、作り手の友情の亀裂について、作品のおもしろさとは反してなんともやるせない気持ちにさせられてしまった。
日テレドラえもんのルポも単行本ではやいとこまとめて読んでみたいものだ。
映画本のコーナーで「中野昭慶」さんのインタビュー本を見つける。円谷英二や川北紘一、樋口真嗣のインタビュー本はあっても中野監督で1冊の本は見たことがないように思った。つい買ってしまう。ゆっくり読む事にしよう
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