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2006年7月18日 (火)

さらに「日本沈没」を考える

 今日の京都新聞の夕刊に「日本沈没」の映画評が掲載されていた。読んでると結構納得いく評論で自分が持った不満がさらによくわかったように思う。
1973年の前作は基本的に原作に沿った内容で「国土を失った民族の行く末」を問う内容だったと。その頃はまだ日本人の意識に「国」が根ざしていた頃であったのが、現代は国家よりも「個人」がいかに生きるかということがクローズアップされる時代に変貌してきている。そういった国民性の変化のようなものが今回の映画にも影響を及ぼしているのではないかというのだ。そうだな、この映画で日本人全体のことを考えてる奴っていないもんな・・・・。ごくごく狭い範囲の人らが生き延びてくれるかどうか?ということに賭けている。小野寺もそうだし、山本総理も孫のこと中心に考えてるし、田所博士に至っては日本が沈むということをどうとらえてるのか感じてるのかさっぱり読み取れない。よりも別れた奥さんとの関係ばっかり気にしてるように見える。前作では「わしは日本が好きだった!」と小林桂樹さん演ずる田所博士が泣きながら語ったが、そういう風に今日本という国を語るということはすごくこっ恥ずかしいことなのかもしれない。

 ところで、前作もよかったが村野武則主演のテレビ版もよかったな。玲子役が由美かおるさんなのはちょっとばかし乗り切れなかったが、このテレビ版も個人にスポットを当てながらもマクロな視点も持ち得てなかなか見応えのある特撮モノだったと思う。五木ひろしさんの主題歌もなかなかええんだけれど、挿入歌もいい歌なんだな

♪〜たとえ〜 ちいさな〜 いの〜ちでも〜 かごから〜はなして〜 おお〜ぞらに〜

とかいう歌で中盤の北海道沈没編あたりからよく使われていたんだな。隠れ特撮ソングだと思うけれど、主題歌と同じで五木ひろしのどのアルバムに入ってるのかいまだにわからない。
 北海道の雪祭りで「日本」という形で雪のオブジェ作って、水没してゆくおっさんの話がとても好きだった。

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