「小さき勇者たち GAMERA」を見る
小3の息子に「ガメラいかへん?」と聞くと「行く」と二つ返事。連休初日の今日行ってくる。封切り1週間で客席は1/3位の入り。まあまあかな?コアそうなファンよりも親子連れのほうが目立つ印象。
映画自体は一切の予備知識がなかったということもあってか、非常におもしろかった。金子功さんの特撮も派手ではないけれども堅実でなかなか良かった。合成が最近の特撮モノにすればちょっとお粗末かな?橋から海に落下したジータスの水柱とか海を泳ぐジータスの影とか最近のテレビの戦隊モノとかウルトラマンでも見られるレベルの合成だったのがちょっとがっかり。特撮シーンの占める割合はそんなにない印象で、むしろ話の方が好感がもてた。やっぱしガメラは子供が絡んだ方がおもしろい。主人公の子役の子の演技もひたむきでよかった。なんでタイトルが「GAMERA 小さき勇者たち」ではないのかがラスト近くでわかってくるのだけれど、ちょっとばかしこれは無理のある展開だったようには思う。前半の伊勢志摩部分の件がいいムードで、お父さん役の津田寛二さんの存在感がある演技がとてもよかった。主人公の自宅の食堂も寂れたいい感じで、チャーハン作ってる津田寛二さんさんが実に楽しそうだったのと、客の中にチャンバラトリオの山根伸介さんがいて関西っぽさを出してたのがまたよかった。主人公とトト(ガメラ)との話だけでなく、子供の頃ガメラに助けられた事のあるお父さんにとっての「ガメラ」への想いを重ねるというのは今的で且つ、子供とガメラという関係を話の中心とするのにはいいアイデアと思う。以前、「GMK」のことで切通理作さんが京都で講演をされた時に「こういう荒唐無稽なドラマの良さは、人間の隠された本音を投影できるということは1つあって、にっちもさっちも行かなくなったときに敵に特攻して差し違えるというのは良くないと思うけれど日本人的な本音かな?ともおもうんです」と言っていたと思うのだけれど、映画の冒頭、4体のギャオスとガメラが戦うシーンがあってそのガメラは自爆してまで人類とお父さんを助けるのだけれど、同じような状況にトトが陥った時に主人公とお父さんは何をどう選択してゆくのか?というクライマックスも現代的な切り口でよかったし、お話そのものはすごく納得できる。
ジータス出現シーンは、怪獣映画見ていて久々に怖かったなあ。ちょっと思ったけれど、この場面で子供が目の前でモシャモシャ怪獣に人が喰われるの目の当たりにするのだけれど、あの子絶対にPTSDになってしまうぞ・・・・・。
ぜひこの路線で続編を作って頂きたいです。
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