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2009年12月 6日 (日)

藤子・F・不二雄大全集「バケルくん」を読む

 Soutei_bakeru
とんでもなく忙しかったので、本屋に取り置いてもらって一週間も経ってしまった。2日間かけて読了。おもしろかった。バケルくんは旧てんとうむしコミックス版全2巻(ジャングル黒べえがちょっと収録されてるやつ)を弟が持っていたのを何度も読んだのと、FFランド版もちゃんと購入しとても楽しませてもらった。これまでで不満だったのは「ドラとバケルともうひとつ」がフォローされていないというところで、今回巻末に数回分の扉が掲載されており、昔学年誌にそういう企画モノがあったということをどうしても信じてもらえなかったのが今回証明できて(べつにどうでもいいことだが・・・)とても安堵している。残念なのは「マンガの書き方編」が紹介されていないことか(しつこい)。
 で、バケルくんはかなりおもしろかった。長くは続かなかったけれど、個人的にはキテレツ大百科よりもおもしろいかも知れない。「魂だけの宇宙人」「お化け屋敷」「空き地で野球」など藤本マンガのエッセンスと昭和の子供の世界はきっちり押さえながら、パーマン的な設定から単純な亜流にしてしまわずに、子供らの関係性の世界に徹底的にこだわった展開が魅力なのだと思う。ある意味藤本先生版の「少年時代」とも読めないでもない。カワルの手に入れた不思議な人形の力を軸に、この町の子供社会での人間模様の変遷が肝なのだと思う。カワルが単に野球が下手ということを繰り返すのではなく、4年間の連載のなかでヘタなりに実力を知って、バケルと変身人形の力を使って成長してゆくところが非常に良かった。
 キャラではバケ田バケ左右衛門が秀逸。「お金がいくらでも出てくる財布」がらみのギャグがとんでもなくおもしろい。ゴン太もただの乱暴者でなくユメ代が好きという設定がすごく活きていていい。魂が一つで体が五つというわかりにくい表現も、バケ田一家が同じ動きをトレースすることで実にうまく表現しているし、また見ていておもしろい。
 お話はまず設定編の最初2話がおもしろい。FFランド版は持っていたが意外に未収録が多いのもちょっとびっくりした。魂だけの宇宙人の星に行く話はとてもおもしろかった。個人的には「殴り屋」の回とバケ田一家が「洋服屋」を始める話、「ゴキブリラーメン」の回にユミちゃんのお父さんが北極で遭難してサンタクロースに会う回がすごく好きだ。別冊コロコロ収録版はちょっと画的に蛇足ではあるし、物語のテンポも若干よろしくない。けれどちゃんと収録してあるところがすごい。

 まあ、実に内容の濃い全集で毎月がとても楽しみだ。早く特典応募のFAXを送らないといけない!!

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ついった

その筋の音楽

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